納骨で喉仏が大切に扱われる理由|地域・宗派による違いも徹底解説!
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火葬後に行われるお骨上げでは、遺骨を順に拾い上げて骨壺に納めていきます。お骨上げの一連の流れには一定の作法があり、地域や宗派によって細かな違いが見られるのが特徴です。
また、お骨上げの過程において、喉仏は特別な意味をもつ部位として扱われ、最後に拾われることが一般的です。なぜ喉仏が大切に扱われるのか、その理由や扱い方は宗教的な考え方や地域の風習と深く関係しています。
そこで今回は、喉仏が大切に扱われる理由や具体的な意味から、地域・宗派による違い、さらに分骨や供養方法の注意点まで分かりやすく解説します。
1. お骨上げでは喉仏が最後に拾われる!

お骨上げ(収骨)とは、火葬後に遺族が遺骨を拾い上げ、骨壺に納める儀式のことです。
一般的には、2人1組で箸を使いながら遺骨を拾い、足元の骨から順に頭部へと移っていくのが基本的な流れとされています。最後に、喪主が中心となって骨壺へ納めることで、一連の儀式が締めくくられます。
遺骨を拾う順番は地域によって異なる場合もありますが、喉仏を最後に納める点はほぼ共通しています。数ある骨の中でも喉仏は特に重要な意味をもつとされ、丁寧に扱われるのが特徴です。このように、お骨上げにおいて喉仏は象徴的な存在として位置づけられています。
1-1. 喉仏が大切に扱われるのは形が「座禅を組んだ仏様の姿」に似ているため
喉仏が特別に大切に扱われる理由の1つに、形が「座禅を組んだ仏様の姿」に似ているとされている点が挙げられます。その見た目から、喉仏は仏様そのものを象徴する存在として考えられ、丁重に扱われてきました。
また、火葬後に喉仏がきれいな形で残っている場合には、「生前に良い行いをしていた証であり、極楽浄土に行ける」「安らかに旅立てる」といった言い伝えもあります。
ただし、こうした考えはあくまで慣習的なものであり、実際には骨の状態や火葬の条件によって残り方は変わります。形が整っていない場合でも、故人の評価と結びつける必要はありません。
1-2. 遺骨における喉仏は「第二頸椎(軸椎)」を指す
お骨上げで「喉仏」と呼ばれる部分は、一般的にイメージされる喉の突起とは異なります。一般的にイメージされる喉仏は、男性の喉の前面によく見られる甲状軟骨の突起(喉頭隆起)ですが、これは軟骨で構成されているため、火葬後にはほとんど残りません。
実際に収骨の際に喉仏として扱われるのは「第二頸椎(軸椎)」と呼ばれる骨で、背骨の上から2番目に位置する部位です。
第二頸椎は性別に関係なく存在し、火葬後も比較的形が残りやすい特徴があります。そのため、お骨上げではこの第二頸椎が喉仏として大切に扱われ、最後に骨壺へ納められます。
2. 地域による喉仏の収骨・納骨方法の違い

お骨上げに際する喉仏の考え方・扱い方は全国で共通している一方で、収骨や納骨の方法には地域差があります。
特に東日本と西日本では、お骨上げの考え方そのものが異なり、遺骨の納め方や骨壺の大きさにも違いが見られます。事前に地域の風習を把握しておくことで、当日の流れにも戸惑いにくくなります。
ここからは、東日本と西日本における喉仏の収骨・納骨方法の違いを分かりやすく説明します。
2-1. 東日本:全収骨(総収骨)
東日本では、火葬後の遺骨をすべて骨壺に納める「全収骨(総収骨)」が一般的です。
喉仏を含め、遺灰までできる限り残さず収骨するため、骨壺は比較的大きめのものが使用されます。収まりきらない場合には、遺骨を細かくして納めるケースもあります。
このように、東日本ではお骨上げの際に故人の遺骨をすべて持ち帰るという考え方が根付いており、喉仏もほかの遺骨とともに1つの骨壺に収められるのが特徴です。
2-2. 西日本:部分収骨
西日本では、遺骨の一部を選んで納める「部分収骨」が主流です。頭部や喉仏など主要な部位を中心に、形の整った遺骨を選んで骨壺に収めるため、骨壺は比較的小さめのものが使われる傾向にあります。
骨壺に納めない遺骨は火葬場に残すのが一般的であり、すべてを持ち帰る東日本とは考え方が異なります。ただし、地域によっては両方の方法が混在している場合もあるため、事前に確認しておくことが大切です。
3. 浄土真宗では遺骨をお墓用(胴骨)と喉仏に分骨する

浄土真宗では、ほかの宗派とは異なる考え方に基づき、喉仏の収骨・納骨方法にも特徴があります。火葬後の収骨の段階で、遺骨を喉仏とそれ以外の骨に分けて扱うのが一般的です。
喉仏以外の遺骨は「胴骨」と呼ばれ、主にお墓に納めるための骨として扱われます。胴骨は比較的大きな骨壺に収められる一方で、喉仏は専用の小さな骨壺に分けて納められるのが特徴です。
分骨された喉仏は、宗派の本山へ納骨するケースが多く、浄土真宗大谷派では東本願寺、本願寺派では西本願寺へ納められるのが一般的とされています。
ただし、必ず本山へ納骨しなければならないわけではありません。地域や家族の意向によっては、菩提寺の納骨堂に納めたり、自宅で手元供養として保管したりするなど、さまざまな供養方法が選択されています。
4. 近年では喉仏供養(手元供養)を選ぶ人も増えている
地域や宗派を問わず、遺骨は必ずしもすべてをお墓や納骨堂へ納めなければならないわけではなく、一部を手元に残して供養することも可能です。近年では供養方法の多様化に伴い、喉仏を自宅で保管する「手元供養」を選ぶ人も増えています。
喉仏は比較的コンパクトなサイズとなっているため、小型の骨壺やミニ仏壇にも納めやすく、故人を身近に感じられる点が特徴です。さらに、粉骨して遺骨アクセサリーやメモリアルグッズとして身につけるケースもあり、生活スタイルに合わせた供養方法を選べます。
費用も数千円から数万円程度と取り入れやすい一方、後々のトラブルを避けるためにも、事前に親族間で十分に話し合っておくことが大切です。
5. 喉仏の分骨・納骨に関する注意点

喉仏は特別な意味をもつ遺骨であることから、分骨や納骨を行う際にはいくつかの注意点があります。手続きや保管方法を誤るとトラブルにつながる可能性もあるため、基本的なポイントを押さえておくことが重要です。
最後に、喉仏の分骨・納骨に関する代表的な注意点を2つ紹介します。
5-1. 分骨して納骨する場合は「分骨許可証」の発行が必要となる
喉仏を含む遺骨を分骨して別の場所に納骨する場合は、その事実を証明する書類の提出が求められます。具体的には「分骨許可証」や分骨用の火葬証明書が該当し、火葬前や墓地管理者に発行してもらえるケースが基本です。
また、分骨は複数の場所に遺骨を納める行為であるため、納骨先ごとに書類の提出が必要になる点にも注意が必要です。後から発行手続きを行うのは手間がかかる場合もあるため、あらかじめ必要な枚数を確認し、事前に準備しておくと安心です。
5-2. 自宅で喉仏供養(手元供養)をする場合は高温多湿の場所を避ける
喉仏を自宅で保管・供養する場合は、保管環境に配慮しなければなりません。日本は高温多湿の気候であり、湿気がこもりやすい場所に置くとカビが発生するおそれがあるためです。
そのため、直射日光が当たる場所や水回りの近くは避け、風通しの良い涼しい場所に保管することが基本です。リビングや小上がり和室、仏間などが適していますが、来客時の配慮も考えながら置き場所を検討すると良いでしょう。
長期的な供養方法についても含め、あらかじめ家族で話し合っておくことが大切です。
まとめ
喉仏は、お骨上げにおいて最後に拾われる重要な遺骨であり、その形や宗教的な意味から特別に大切に扱われています。
東日本と西日本で収骨方法に違いがあるほか、浄土真宗では喉仏と胴骨に分けて納骨するなど、地域や宗派によって扱い方はさまざまです。近年では手元供養といった新しい供養方法も広がっており、それぞれの考え方に応じた選択が可能になっています。
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