コラム

 

納骨式とは?施主・参列者向けのポイントと納骨以外の埋葬方法も

納骨式は故人との最後のお別れをするための儀式です。家族や親族で行うのが一般的ではあるものの、近年では家族だけで納骨式をするケースも増えています。

初めて納骨式をする方や参列する方の中には、「どのようなことをするのか」「服装はどうしたらいいのか」など不安がある方もいることでしょう。

今回は、納骨式を滞りなく進めるために知っておくべき準備と当日の流れについて解説します。費用や服装などおさえておくべきポイントも紹介するため、ぜひ参考にしてください。

1. 納骨式(納骨法要)とは

納骨式とは、故人の遺骨を納めた骨壺を納骨堂やお墓に埋葬する儀式です。これまで手元に置いていた遺骨を納骨することには、家族や親族にとって気持ちの整理をする意味合いもあります。

納骨式のタイミングは家族や親族が決めることができ、納骨の方法も故人や親族の考えで自由に選べます。

納骨式について詳しく知りたい方は、下記の記事も併せて参考にしてください。

納骨とは?一般的な時期・流れ・費用相場・服装マナーを徹底解説!

1-1. 納骨式はいつ行う?

納骨式のタイミングには決まりはないものの、下記のいずれかの時期に行われることが多いと言えます。

● 四十九日法要
● 百箇日法要
● 一周忌法要

納骨堂やお墓などすでに納骨する場所が決まっている場合は、四十九日法要が一般的です。ただし、お墓がなく新たに建立する場合や遺族の気持ちの整理がつかなかった場合は、百箇日法要や一周忌法要に納骨することもできます。

遺族の気持ちの整理がついた頃や身辺が落ち着いた頃など、最良のタイミングで納骨するのが重要です。遺族の気持ちに無理が生じないように、納得のいくタイミングで納骨式を行いましょう。

2. 納骨式に必要な準備と当日の流れ

納骨式を行う側も参列する側も、事前準備や当日の流れを知っておくと納骨式をイメージしやすくなります。

納骨式を行う家族や親族は、納骨式に向けてすべきことを明確にして滞りなく進められるように準備しておきましょう。参列する予定がある方は、当日の流れを中心に理解を深めておくと安心です。

ここでは、納骨式に必要な準備と当日の流れをそれぞれ解説します。

2-1. 必要な準備

納骨式に向けて必要な準備は、次の通りです。

(1)納骨方法を決める 故人や遺族の考えを踏まえて納骨方法を決めます。納骨堂・お墓・樹木葬など納骨方法はさまざまです。
(2)納骨式の日程を決める 僧侶や参列者の都合を確認して日取りを決めます。
(3)法要を依頼する 僧侶に法要を依頼します。戒名の彫刻や納骨室(カロート)の開閉のために石材店にも連絡しておきましょう。
(4)必要書類を準備する 納骨に必要な「遺骨埋葬許可証」「墓地使用許可証」を揃えておきます。
(5)参列者に連絡する 参列者に納骨式の日時と場所を連絡します。
(6)お布施・謝礼を用意する お布施は僧侶へのお礼、謝礼は石材店へのお礼です。必要に応じて御車代や御膳料も準備しておきます。

納骨式の段取りには、家族や親族の都合だけでなく僧侶や石材店との日程調整も必要です。必要書類は自治体や寺院・霊園などによって呼び方が異なるため、事前に必要な書類を確認しておきましょう。

2-2. 当日の流れ

納骨式当日の流れは、次の通りです。

(1)納骨法要を行う 供物や線香などの用意ができ次第、施主が挨拶をします。挨拶の後は、僧侶が読経をして遺骨を納骨室に納めます。
(2)読経・焼香をする 僧侶が2回目の読経をしている間に、家族と参列者は順番に焼香をします。
(3)会食をする 会食は故人を偲ぶ時間です。施主は参列者に感謝の気持ちを伝え、最後に香典の返礼品を渡します。

遺骨の納め方は、納骨する場所方法や宗教によっても異なります。同じ納骨方法でも、地域によって手順が異なることも珍しくありません。納骨・読経・焼香が済んだところで、納骨の儀式は終了です。

会食では、故人の位牌に向けて器に注いだお酒を供えておきます。会食に僧侶が参加しない場合は、御膳料を忘れずに渡しましょう。

納骨式の準備や当日の流れは下記の記事でも詳しく紹介しているため、ぜひ併せてご覧ください。
納骨はいつまでに行う?一般的な時期・納骨式の手順・当日の流れも

3. 【施主・参列者向け】納骨式でおさえておくべきポイント

納骨式には費用がかかるため、どれくらいかかるのかあらかじめイメージしておくことが大切です。

また、納骨式には当然マナーがあり、失礼がないように立ち振る舞う必要があります。親族である施主と参列者では、それぞれ心得ておくべきマナーが異なる場合もあるため注意しましょう。

ここからは、納骨式を行う側と参列する側が押さえておくべきポイントを4つ解説します。

3-1. 費用:15万~25万円程度

一般的な納骨式にかかる費用相場は、15万~25万円程度です。ただし、会食の有無や地域・宗派によっても異なります。

納骨式にかかる費用の主な内訳は、下記の通りです。

● お布施
● 納骨作業費
● 彫刻料
● 石材店への謝礼
● 会食費
● 供物料

会食がなければ15万~20万円、ある場合は25万円前後が費用相場となります。

3-2. 服装:ブラックフォーマルまたは落ち着いた色合いの平服

納骨式の服装は、納骨するタイミングによって異なります。

四十九日法要までに納骨が行われる場合は、ブラックフォーマルがマナーです。百箇日法要や一周忌法要など四十九日以降に行われる納骨式では、親族・参列者ともに落ち着いた色合いの平服で問題ありません。

ただし、親族側は一周忌までブラックフォーマルが求められる地域もあるため、年長者や寺院に相談するなどして相応しい服装を心掛けましょう。

3-3. 香典:5,000~10,000円程度

参列する方は、香典の相場金額をチェックしておきましょう。

納骨式のみの場合は5,000円程度、会食も予定されている場合は10,000円程度が相場です。会食の有無は納骨式の案内に記載されているため、失礼のない金額を用意しておきましょう。

香典の表書きは、四十九日前後によって書き方が異なります。四十九日法要で納骨する場合は「御霊前」、四十九日以降を過ぎていであれば「御仏前」と使い分けるのがマナーです。ただし、宗旨・宗派によって書き方が異なる場合もあるため、分からなければ「御香典」としても問題はありません。

3-4. お供え物:故人が好きだったものまたは御供物料

お供え物は、故人が好きだったものや下記の中から選ぶのが一般的です。施主・参列者向けのお供え物の具体例は、下記の通りです。

施主 参列者
● 生花
● 海のもの(昆布やワカメ)
● 山のもの(季節のもの)
● 季節の果物
● 線香やろうそく
● 塩
● 生花
● 果物
● お菓子
● 線香やろうそく

祭壇や墓石の前に飾る花は、一対ずつ施主側が準備します。参列者がお供え物として花を持参することも可能です。

生花であれば花の種類は問わないものの、下記の特徴をもつ花は相応しくないとされているため避けましょう。

● 香りが強い
● 花粉がつきやすい
● 棘や毒がある
● 派手過ぎる
● 黒色に近い

花の種類によってはマナー違反となることもあるため、十分注意が必要です。

また、近年では参列者が持参するお供え物の代わりに御供物料を現金で用意するケースもあります。御供物料の相場は、5,000~2万円程度です。

4. 納骨・納骨式は必ずすべき?

納骨・納骨式は、必ずしなければならないという決まりはありません。近年では、納骨式だけでなく納骨自体もしないという選択をするケースもあります。納骨・納骨式をするかしないかは、最終的に家族や親族で決めることになります。

納骨以外の主な供養方法は、下記の通りです。

● 手元供養
● 散骨

手元供養とは、故人の遺骨を自宅で保管する方法です。「故人を身近に感じられる」「自分たちらしい形で供養できる」などのメリットがあります。

そして散骨は、海や山に粉砕した遺骨を撒く方法です。散骨にはルールがあるため、トラブルを避けるためにも専門業者に相談しましょう。

納骨する場合もしない場合も、故人と残された家族の気持ちを第一に考えて最善の選択をすることが重要です。納骨や納骨式をめぐってトラブルになるケースもあるため、親族の理解を得られるようにしっかりと説明しましょう。

まとめ

納骨式は、四十九日法要・百箇日法要・一周忌法要のいずれかのタイミングで行われるのが一般的です。ただし、納骨のタイミングは残された家族の気持ちも考える必要があり、最善のタイミングはそれぞれ異なります。

納骨式には服装やお供え物などおさえておきたいポイントがいくつかあります。納骨式を検討している方や納骨式を控えている方は、事前に必要な準備やマナーを確認しておきましょう。

納骨や納骨式についてお悩みの方、海洋散骨のご相談は、オンライン相談や見学ができる納骨堂「了聞」にお気軽にご相談ください。

 

この記事を書いた人

株式会社了聞 運営部主任 小林 雄志

株式会社了聞 運営部主任 小林 雄志

葬儀・供養業界経験者。複数の霊園・納骨堂での勤務経験あり。
取得資格:終活コンシェルジュ

ページトップへ戻る
ページトップへ戻る