コラム

 

企業墓とは?高野山に多い理由やメリット・デメリットを徹底解説!

「お墓は個人が建てるもの」というイメージを持っている方は多いでしょう。

しかし、お墓の中には法人が建てた「企業墓」もあります。特に和歌山の高野山は、企業墓が多く立ち並んでいる場所です。

企業墓を建てることは、企業にとってメリットもデメリットもあります。企業が企業墓を建てる際はメリット・デメリットをよく検討し、後悔のない選択をしましょう。

今回は企業墓とはどのようなお墓であるかや、なぜ高野山に企業墓が多いのか、企業墓を建てるメリット・デメリットなどを解説します。

1. 企業墓とは?

企業墓とは、会社などの法人により建てられたお墓のことです。読み方は「きぎょうぼ・きぎょうばか」であり、「会社墓」「法人碑」といった別名でも呼ばれています。

法人が企業墓を建てる主な目的は、企業の創業者や、成長・発展に貢献した社員を称えるためです。多くの企業墓には「物故者慰霊碑」という文字が刻まれていて、業務中の事故で亡くなった社員の冥福を祈る役割も担っています。

また、企業墓は創業から数えて節目の年に、記念碑として建てられるケースもあります。

企業墓の大きな特徴は、ユニークな形状をした墓石が多い点です。一般的な墓石の形をした企業墓もあるものの、企業の事業や文化をイメージさせる墓石がよく採用されています。

また、一般的なお墓には遺骨が納められているのに対し、企業墓はほとんどのケースで遺骨が納められていません。企業墓は企業の歴史・文化に触れられるお墓であり、企業と関係のない方でも参拝ができるようになっています。

1-1. 和歌山県の高野山に企業墓が多い理由

和歌山県の高野山奥之院には、多くの企業墓が立ち並んでいます。

そもそも高野山は、弘法大師(空海)が開いた真言宗の聖地です。弘法大師には56億7,000万年後に弥勒菩薩と共に蘇り、人々を救うという伝承があります。

弘法大師を祀る場所が、高野山奥之院の「弘法大師御廟」です。高野山の供養塔に魂を置けば弘法大師が蘇る瞬間に立ち会えるという人々の思いがあり、多くの供養塔や納骨堂が集まるようになりました。高野山に企業墓が集中している背景には、人々の風習に企業もならっていることがあります。

より直接的な理由としては、有名な創業者の企業墓が高野山にある点が挙げられるでしょう。経営の神様としても称えられた、パナソニックの創業者である松下幸之助氏が建てた企業墓です。

松下幸之助氏が建てた企業墓をきっかけとして、現在では100基を超える企業墓が高野山に立ち並ぶようになりました。企業墓の中には、企業の代表的な商品を模した特徴的な形状の墓石もあります。

なお、企業墓は高野山にしか存在しない特別なお墓というわけではありません。企業の想いやメッセージを込めたお墓であれば、どこに建てても企業墓としての役目を果たせます。

2. 企業墓を建てるメリット3選&デメリット2選

企業墓を建てることにはメリットとデメリットの両方があります。

企業墓の建立を考えている企業の方は、下記に紹介するメリット・デメリットを把握しておきましょう。

【企業墓を建てるメリット】

● 創業者の偉業を称える象徴となる
● 企業の発展に貢献した社員への称賛・弔いの気持ちを表現できる
● 話題性が生まれやすい

企業墓を建てることで、企業の歴史を社内・社外に広く伝えられます。企業墓を通して社員は企業の歴史や文化に誇りを持ち、帰属意識を高められます。

また、創業者や社員を大切にしている企業の想いを多くの人に知ってもらうきっかけとなり、企業イメージの向上につながるでしょう。

ユニークなデザインの企業墓はより話題性が生まれやすく、企業イメージの変化や認知度アップも期待できます。

【企業墓を建てるデメリット】

● 墓石購入や維持管理にかかわる人件費含めて費用がかかる
● ビジネス効果をもたらすものではない

企業墓を建てるには、普通のお墓と同じように墓石を購入したり、墓所の使用料や維持管理のための人件費を支払ったりする必要があります。このように、企業墓を建てるためだけに高額のコストがかかる点がデメリットです。墓石をユニークなデザインにすると出費はさらに多くなります。

また、企業墓はあくまでもお墓の一種であり、費用をかけたからといってビジネス効果を得られるわけではありません。

企業墓を建てるメリットに対して、デメリットが大きすぎないかをよく考えた上で、企業墓を建てるかどうかを決めましょう。

3. 企業墓には「納骨堂」もおすすめ!一般墓(外墓地)との比較も

企業墓は一般墓(外墓地)のイメージが持たれているものの、納骨堂に作ることも可能です。

納骨堂とは、室内に遺骨などを納める形式のお墓です。納骨堂に企業墓を作る場合は、創業者・社員の遺品を納めたり、名前を刻んだりします。遺骨を納める地下部分はなく、墓石を作る必要もありません。創業者の想いを感じたり、貢献した社員を称えた目的で建てたりなど、慰霊碑のイメージに近いと言えるでしょう。

対して一般墓とは、屋外に墓石を設置し、墓石の地下部分に遺骨を納める形式のお墓です。一般墓で企業墓を作る場合、普通のお墓と区別するために墓石などで独自性を出すことがよく行われています。

以下では、企業墓を納骨堂と一般墓で作る場合の費用、メリット・デメリットを比較します。

3-1. 費用

納骨堂でお墓を建てる場合は、納骨堂の利用料金がかかります。

企業墓で主に使われる、自動搬送式の費用相場は下記の通りです。

自動搬送式 約50万~800万円

対して、一般墓でお墓を建てる場合は下記のように墓石代と墓地代がかかります。

墓石代 約200万~400万円
墓地代 約100万~200万円
合計 約300万~600万円

墓石のいらない納骨堂のほうが、一般墓でお墓を建てる場合よりも費用を抑えられます。

ユニークな形の墓石を作るとより多額の費用がかかるため、費用を抑えて企業墓を建てたい場合は納骨堂がおすすめです。

3-2. メリット・デメリット

企業墓を納骨堂で作る場合のメリット・デメリットは下記の通りです。
 

【納骨堂】
メリット ● 企業墓にかける費用を抑えられる
● 企業墓が雨風で汚れず、管理しやすい
● グレードの高い納骨堂を選べば高級感を出せる
デメリット ● 世間の注目を集めるユニークな墓石が作れない
● 花やお供え物が制限されている場合がある

納骨堂は費用面・管理面などで、企業の負担になりにくい多くのメリットがあります。ユニークな墓石が作れないなどのデメリットはあるものの、自社に合った納骨堂を選べばデメリットを軽減できるでしょう。
 

【一般墓】
メリット ● 一般的なお墓と同じ感覚でお墓参りができる
● 大人数でのお墓参りがしやすい
● ユニークな形の墓石で世間の関心を集められる
デメリット ● 建てるときの墓石代や管理費が高く、費用負担になる
● 墓石や周囲を定期的に掃除する必要がある

一般墓のメリットは、普通のお墓と同じように企業墓を建てられることで。

す。反面で、お墓にかかる費用は高くなり、お墓の水洗いや雑草取りなどの手入れをしなければ見栄えが悪くなります。また、式典などの準備や現地確認に総務・担当部門の業務負荷がかかるというデメリットもあります。

「費用面や管理の労力をかけたくない」方は納骨堂、「社内・社外の多くの人に企業墓を見てもらいたい」方は一般墓が向いています。

4. 企業墓として納骨堂を選ぶときのポイント

企業墓として納骨堂を選ぶときは、費用に着目することが大切です。納骨堂がどの地域にあるかよりも、費用が高いか安いかのほうが重要と言えます。

企業墓は、一般的なお墓のように定期的にお参りに行くことはほとんどありません。費用が安い納骨堂であれば、本社のある地域からは遠い場所にあっても特に問題はないでしょう。

永代供養墓であったり、年間護持会費がいらなかったりする納骨堂であれば、管理の手間やコストをより抑えられます。
永代供養墓|タイプ・価格|東京都港区麻布の個室納骨堂

また、150万円~のグレードが高い納骨堂であれば、企業墓としての高級感をより出せるでしょう。
個室参拝室[永代使用]|タイプ・価格|東京都港区麻布の個室納骨堂

費用に着目しながらも、高級感を出すべきかどうかを検討して納骨堂を選ぶことで、満足度の高い企業墓を建てられます。

まとめ

企業墓は、企業の創業者や社員を称える目的で建てられる企業のお墓です。企業墓を建てることで、企業の歴史・文化を伝えたり、企業イメージの向上につながったりが期待できます。

企業墓は高額な費用がかかる点がデメリットです。費用を抑えたい方は、墓石が不要な「納骨堂」で企業墓を建てましょう。

「了聞」では、法人顕彰墓専用プランをご用意しております。企業墓を納骨堂で作りたい方は、ぜひご相談ください。

 

この記事を書いた人

株式会社了聞 運営部主任 小林 雄志

株式会社了聞 運営部主任 小林 雄志

葬儀・供養業界経験者。複数の霊園・納骨堂での勤務経験あり。
取得資格:終活コンシェルジュ

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