【東京】納骨堂への墓じまい・改葬完全ガイド|費用・手順・補助金
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近年、少子高齢化やライフスタイルの変化によってお墓を維持・管理することが難しくなり、「墓じまい」を選択する方が増えています。特に都市部では、継承者不足や遠方にお墓があることなどを理由に、供養のあり方を見進める動きが広がっています。
また、墓じまいを行った後は、遺骨を新たな供養先へ移す「改葬」が必要となり、東京では納骨堂を改葬先として選ぶケースがよく見られます。ただし、納骨堂への改葬には費用や手続きが伴うため、スムーズに墓じまいと改葬を進めるためには事前にその内容を確認しておくことが大切です。
今回は、墓じまいの概要から、東京で納骨堂へ改葬する際にかかる費用や具体的な手順、利用できる補助金制度まで詳しく解説します。東京で墓じまいと改葬を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
1. 墓じまいとは?

墓じまいとは、 現在あるお墓を撤去して更地に戻し、納められている遺骨を別の供養先へ移すこと を指します。
お墓の管理者や承継者がいなくなった場合や、遠方で管理が難しくなった場合などに行われることが多く、遺骨を取り出して新たな場所へ改葬するまでの一連の手続きを含めて墓じまいと呼ばれます。
墓じまい後の主な供養方法としては、納骨堂や永代供養墓、樹木葬などがあり、遺族に代わって寺院や霊園が供養や管理を行う形式が一般的です。
特に東京では、管理の負担を軽減できることやアクセスの良さ、承継者がいない場合でも利用できる点などから、納骨堂へ改葬する方が増えています。こうした背景から、都市部における新たな供養方法として納骨堂が注目されています。
2. 墓じまい後に納骨堂へ改葬する際にかかる費用

墓じまいを行い、納骨堂へ改葬する場合にかかる費用は、 総額で約100万~300万円が目安 とされています。ただし、もともとのお墓の大きさや立地条件、改葬先の納骨堂の種類・設備・プラン内容によって金額は大きく変動します。
実際には、比較的コンパクトなお墓から合祀型納骨堂へ改葬する場合など、条件によっては100万円以下に収まるケースもあります。
一方で、墓所が広い場合や、設備が充実した納骨堂を選ぶ場合などには、300万円以上の費用がかかることもあります。そのため、ここで紹介する金額はあくまで目安として捉えておくことが大切です。
費用をできるだけ正確に把握するためには、費用の内訳とそれぞれの相場、金額に影響するポイントを理解しておく必要があります。
ここからは、墓じまいと納骨堂への改葬にかかる主な費用項目について詳しく解説します。
2-1. 墓石の解体・撤去費用(更地化費用)
墓じまいでは、現在のお墓を解体・撤去し、墓所を更地に戻す必要があります。この工事にかかる費用は、 1㎡あたり約10万~15万円が一般的な相場 とされています。
東京では墓地の面積が比較的コンパクトで、1.5㎡未満の墓所が多いとされているため、 標準的なサイズであれば15万~30万円前後が目安 です。ただし、墓石の構造が複雑な場合や、重機が入りにくい立地の場合などは、追加費用が発生することもあります。
また、墓石の解体とあわせて遺骨の取り出し作業を依頼する場合には、3万~10万円程度の費用が別途かかるケースもあります。
2-2. 行政手続き・改葬手続きの費用
墓じまいを行い、遺骨を納骨堂へ移すためには、現在のお墓がある自治体で「改葬許可証」を取得する必要があります。また、墓地管理者から発行される埋葬証明書や、改葬先の納骨堂が発行する受入証明書など、複数の書類を準備しなければなりません。
これらの書類発行手数料は 数百~数千円程度が一般的であり、費用負担としては比較的少額 です。
しかし、手続きが複雑であるため、仕事や家庭の事情で十分な時間を確保することが難しい場合や遠方の墓地で墓じまいを行うケースなどでは、行政書士などの専門家へ代行を依頼することもあります。その場合は、代行費用として3万~10万円前後がかかることが多く、全体の費用に影響する項目の1つとなります。
2-3. 納骨堂の費用
納骨堂の費用は、墓じまい後に遺骨を新たに安置するための使用料です。使用料の中には、遺骨を納めるスペースの使用権料のほか、永代供養料や管理費などが含まれるのが一般的です。
東京の納骨堂における使用料の相場は 約50万~200万円前後 とされています。しかし、自動搬送式や仏壇式といった種類の納骨堂であれば、200万円を超えるケースもあります。
一方で、遺骨をまとめて供養する合祀型納骨堂であれば、30万円前後と比較的費用を抑えて利用することも可能です。
このように、納骨堂の種類や立地、設備、収容人数などによって費用には大きな差があるため、希望する供養方法と予算のバランスを考慮して選ぶことが重要です。
2-4. 閉眼供養・開眼供養のお布施
墓じまいの際には、これまでお墓に宿っていた魂を抜くための「閉眼供養(魂抜き)」を行うのが一般的です。また、納骨堂へ遺骨を納める際には、新たな供養先で魂を迎え入れる「開眼供養(魂入れ)」を行います。
閉眼供養・開眼供養の儀式を行う際は、読経を依頼した僧侶へお布施を渡します。お布施の金額に明確な決まりはありませんが、それぞれ3万~5万円程度が目安とされているため、合計で 6万~10万円前後の費用を想定しておくと良い でしょう。
2-5. 離檀料
現在のお墓が寺院墓地にあり、檀家になっている場合は、墓じまいによって檀家を離れる際に「離檀料」を渡すのが一般的です。
離檀料の支払いは法律で定められた義務ではなく、あくまで慣習によるものですが、これまで供養や管理をしてもらったことへの感謝の気持ちとして渡す費用となっています。
離断料の一般的な相場は3万~10万円前後 とされていますが、寺院との関係性や地域の慣習によって金額が異なる場合もあり、想定より高額になるケースも決して珍しくありません。
トラブルを避けるためにも、墓じまいを進める前に寺院へ相談し、費用や手続きについて確認しておくことが重要です。
3. 【5STEP】墓じまいをして納骨堂へ改葬する手順と流れ

墓じまいを行い、納骨堂へ改葬するまでの流れは、主に次の5つのステップで進めます。
家族や親族、寺院や墓地管理者へ墓じまいの意向を伝え、了承を得ます。寺院墓地の場合は、離檀に関する相談も必要です。
STEP(2)納骨堂と石材店・墓じまい業者の決定
改葬先となる納骨堂を決めるとともに、墓石の撤去を依頼する石材店や墓じまい業者を選定します。
STEP(3)改葬許可申請
現在のお墓がある自治体で「改葬許可申請」を行い、許可証を取得します。
STEP(4)墓石の撤去・閉眼供養
改葬許可申請の許可が下りたら、閉眼供養を行ったうえで墓石を撤去し、遺骨を取り出します。
STEP(5)納骨堂への納骨・開眼供養
最後に、取り出した遺骨を新たに納骨堂へ納め、開眼供養を行えば改葬は完了です。
なお、 改葬の手続きには申請や日程調整などが必要なため、完了までに2か月~6か月程度かかるのが一般的 です。関係者への相談や納骨堂の選定などを早めに進めておくことで、スムーズに墓じまいと改葬を進めやすくなります。
4. 東京で墓じまいをする際に利用できる補助金制度

東京で墓じまいを行う場合、墓石の解体・撤去費用や改葬費用などに対して、東京都が設けている一般的な補助金制度はありません。そのため、墓じまいと改葬にかかる各種費用は基本的に自己資金で負担する必要があります。
ただし、東京都が管理する都立霊園においては、「原状回復義務免除制度」 が用意されています。
原状回復義務免除制度とは、 一定の条件を満たすことで墓地返還時の原状回復義務が免除され、墓石の解体・撤去費用の負担が不要となる制度 です。適用条件や手続きの詳細は霊園ごとに異なるため、事前に各霊園の管理事務所へ確認しておくことが重要です。
まとめ
墓じまいと改葬には、墓石の撤去費用や納骨堂の使用料、お布施などさまざまな費用がかかります。相場は約100万~300万円が目安とされていますが、もともとのお墓の大きさや立地条件、改葬先の納骨堂の種類・設備・プラン内容によって金額は大きく変動することを覚えておきましょう。
また、墓じまいと改葬を行うには各種手続きも必要となるため、事前に全体の流れや費用の目安を把握しておくことも大切です。
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