開眼供養とは?実施タイミング・必要な準備・当日の流れを徹底紹介!

行事・法要
2025.10.28
開眼供養とは?実施タイミング・必要な準備・当日の流れを徹底紹介!

この記事を書いた人

運営部主任 小林 雄志

葬儀・供養業界経験者。複数の霊園・納骨堂での勤務経験あり。
取得資格:終活コンシェルジュ

お墓や仏壇において行われる「供養」は、故人や先祖への敬意を示す大切な行事です。日々の生活の中で、お墓参りや仏壇への手入れは行っていても、正式な儀式の手順や意味については知らない方も少なくありません。

そのなかでも「開眼供養」は、新しく建立したお墓や購入した仏像に魂を入れる重要な儀式であり、故人や先祖に敬意を示すだけでなく、家族や関係者が安心してお墓や仏像を祀るための大切なステップです。

そこで今回は、開眼供養の基本的な意味やタイミングから、当日までに必要な準備、さらには当日の具体的な流れまで詳しく紹介します。

1. 開眼供養とは?

開眼供養とは、新しく建立したお墓や仏像、購入した位牌に魂を入れる儀式のことを指します。「かいげんくよう」と読み、宗教や地域によって細かな作法や名称の違いはあるものの、いずれも故人や先祖を敬う大切な儀式として共通しています。

また、開眼供養は宗派によって「入魂式(にゅうこんしき)」や「魂入れ」「性根入れ」「建碑式」とも呼ばれ、故人や先祖の霊を祀るために行われる儀式です。

開眼供養の歴史は、奈良時代にさかのぼります。日本で初めて行われたのは、752年4月9日に東大寺での盧舎那仏(るしゃなぶつ)の開眼供養です。

「続日本紀」や「東大寺要録」によれば、この日は孝謙天皇自らが参列し、文武官人を伴って盛大な儀式が執り行われました。当日は1万人以上の参列者が集まり、楽器の演奏や歌舞が繰り広げられるなど、非常に盛大な法会となったと伝えられています。

1-1. 開眼供養(魂入れ)と閉眼供養(魂抜き)の違い

前述の通り、開眼供養は仏像やお墓に霊を宿すための儀式で、「魂入れ」とも呼ばれます。

そして、お墓や仏像における供養には「閉眼供養(へいがんくよう)」と呼ばれる儀式も存在します。閉眼供養は引越しや処分、改葬などでお墓や仏像を移動・処理する際に行われる「魂を抜く儀式」のことで、「魂抜き」とも呼ばれます。

閉眼供養で魂を抜いた後に、移動先で改めて開眼供養を行い魂を入れることで、霊が新しい場所に正しく安置されると考えられています。このように、両者は似たような儀式でも、行う目的とタイミングが明確に異なるのが特徴です。

1-2. 開眼供養を行うタイミング

開眼供養を行う主なタイミングは、下記の通りです。

  • 新たにお墓を建てたとき
  • 納骨や名前の追加を行うとき
  • 仏壇や位牌を新しく購入したとき
  • 引越しでお墓や仏壇を移動するとき

例えば引越しをする場合、仏壇を新しい家に移動させる前に旧宅で閉眼供養を行ってから、移動後の新宅で開眼供養を行います。ただし、同じ住居内での移動(仏壇を置く部屋の変更など)や浄土真宗の場合は、閉眼供養や開眼供養を行わないケースが一般的です。

2. 開眼供養当日までにすべき準備

開眼供養は、墓や仏壇に魂を入れる大切な儀式であり、当日を滞りなく迎えるためには事前の準備が不可欠です。準備を怠ると当日の進行がスムーズにいかず、参列者への迷惑にもつながりかねないため、何をいつまでに行うかを把握し、計画的に進めることが大切です。

そこで次に、開眼供養当日までに行うべき準備を具体的に紹介します。

2-1. お寺への開眼供養の相談・手配

開眼供養の必要性が生じた際は、まず菩提寺へ相談し、法要の手配をしましょう。付き合いのある寺院がない場合は、葬儀を依頼したお寺に依頼をしたり、お墓や仏壇の製作を依頼した店舗からの紹介を受けたりするのも1つの手段です。

相談の際は、儀式の内容や日時、参加人数などを漏れなく伝え、住職のスケジュールを調整します。また、お布施の金額や必要な持ち物についても確認しておくと、当日の慌ただしさを最大限避けられます。事前に十分な打ち合わせをしておくことで、安心して儀式を進められるでしょう。

2-2. 関係者への連絡

開眼供養の日程が決まったら、関係者に電話やメールで連絡をします。参列者の範囲に特に定めはないものの、基本的には親族が中心です。しかし、故人と親交が深かった友人・知人を招待しても問題はありません。

また、四十九日法要後の納骨とあわせて開眼供養を行う場合は、できる限り早めに連絡しておくと良いでしょう。初めて参列する方や遠方から訪れる方がいるケースも多いため、あらかじめ日時・場所・服装などの案内だけでなく、交通手段や駐車場の有無も知らせておくことが大切です。

2-3. 会食と返礼品の手配

開眼供養の後に会食を行う場合は、人数に応じた会場や飲食の手配が必要です。会食会場の候補としては、レストランやホテル、自宅などがあります。法要場所から徒歩圏内であれば移動もスムーズですが、移動が伴う場合は交通手段を明記するか手配しておくと安心です。

また、参列者への感謝の気持ちを示すため、香典やお供えへのお礼として返礼品も忘れず用意しましょう。会食や返礼品の内容は、宗派や地域の慣習に合わせて決めるのが一般的です。

2-4. お供えの手配

開眼供養では、参列者や仏様への感謝の気持ちを示すためにお供えの用意が重要です。

一般的にお供えは「五供(ごく)」の考え方に基づき、香・花・灯明・浄水・飲食(おんじき)の5種類を用意します。香はお線香、花は生花、灯明はローソク、浄水は水やお茶、飲食は炊き立てのご飯や果物・お菓子などが例です。特に香・花・灯明は「仏の三大供養」とされ、重要なお供えとされています。

さらに開眼供養では、盛大にお供えを用意するのが一般的で、海の物・山の物・里の物を揃えることもあります。準備に迷った場合は、菩提寺や仏壇仏具店、石材店などに相談・確認しておくと安心です。

3. 【5STEP】開眼供養当日の流れ

開眼供養をスムーズに、かつ慌てずに行うためには、事前に準備を整えておくことだけでなく、当日の流れをしっかり把握しておくことも大切です。
最後に、開眼供養当日の流れを5つのステップに分けて詳しく紹介します。

3-1. STEP(1)お墓・仏壇や周辺の掃除

開眼供養に先立ち、お墓・仏壇やその周辺を掃除して清めましょう。

特に、屋外に設置するお墓は汚れが付着していることも多いです。落ち葉や雑草を取り除き、墓石を水で洗うなど丁寧に行い、清潔な状態で僧侶や参列者を迎えましょう。

掃除に使用する雑巾、バケツなどの道具は、事前に準備しておくとスムーズです。

3-2. STEP(2)祭壇の準備

お墓・仏壇や周辺の掃除が終わったら、祭壇を準備します。お墓の場合はお墓の前に、自宅にある仏壇の場合は仏壇の近くに机を置いて仏壇を設置します。

祭壇には花、香炉、灯明などのお供え物をきれいに配置します。前述の通り、お供えは五供の考えに基づき、香・花・灯明・浄水・飲食を揃えるほか、盛大に用意する場合は海の物・山の物・里の物も忘れず準備しましょう。

祭壇の配置や見栄えについて迷った場合は、事前に寺院や石材店に相談すると安心です。

3-3. STEP(3)お布施の手渡し

僧侶が到着したら、挨拶やお礼の言葉とともにお布施を渡します。お布施を渡すタイミングに特に決まりはなく、法要前に渡せない場合は法要後でも問題ありません。

お布施を渡すときは、袱紗(ふくさ)に入れたお布施袋を取り出し、文字が読める向きにして渡すのが一般的です。なお、お布施の金額にも特に決まりはありませんが、相場は5万円程度となっています。万が一金額に迷った場合は、事前に寺院に確認しても失礼にはあたりません。

3-4. STEP(4)読経・焼香

僧侶による読経が行われた後、参列者は順に焼香を行います。

読経の間は静かに耳を傾け、焼香の際は丁寧に礼をします。宗派によって作法が異なる場合もあるため、分からない場合は寺院の指示に従うと良いでしょう。

3-5. STEP(5)片付け

法要終了後は、用意した祭壇やお供えなどを片付けます。

特にお墓の場合、残ったお供えはカラスなどの野生動物の被害に遭いやすいほか、落ちた線香の灰を放置すると固まってしまい掃除がより大変になる可能性もあります。そのため、最後の片付けは隅々まできちんと行い、清潔な状態に整えることを心がけましょう。

お墓や仏壇まわりの片付け後に会食を行う場合は会場へ案内し、会食後に参列者へ返礼品を渡します。会食を行わない場合は、開眼供養後に感謝の言葉とともに返礼品を直接手渡しましょう。

まとめ

開眼供養は、新しく建立したお墓や仏壇に魂を入れる儀式です。あらかじめ準備や手順を理解しておくことで当日をスムーズに進められるほか、参列者も安心して参加できる環境が整います。

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